忘れさせて 先生・・・・

湖が　見える　広い　駐車場に車を停め　湖へ少し歩いた

車を降りると　自然に　手をつなぐ　昨日までとは　違う　何かが　先生の手から　伝わってくる　体を許し合った２人だけの　何か・・・

誰も居ない　湖は　キラキラして　何時間見ていても　飽きない

何も話さなくても　分かりあえる

「なぁ　結衣　しばらく　こうやって　２人で　会うのは　やめないか？」

キラキラしている　湖面が　私の涙で曇ってゆく

「どうして？」　その言葉が　口から出てこない

聞くのが怖い　

あの　冬の海を見ながら　真人から言われた言葉が　リプレーされる

昨日の夜　あんなに近くに感じられたのに　今　また　私は　１人にされる

大切なものを　また　失う