忘れさせて 先生・・・・
そんな 憂うつな気分のまま 部屋着のまま時間ばかりが 過ぎた

軽快な 着信音で我に帰った

ディスプレイには 池山先生の文字が光った

「もしもし」

「もしもし 今 学校出たよ 道が混んでるけど20分位で着けると思う」

「え~ 本当に」

「何か あるのか?」

「違う まだ何も用意してない」

少し 涙声になりながら話した

「あぁ もう わかったから 待っててやるから 泣かないで 用意しろよ」

いつもと 違う優しい先生に余計涙を導く
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