忘れさせて 先生・・・・
「はぁ 小娘にこんなに煩悩してるなんて 誰にも知られたくないよ」

大きなため息を付きながら 私のてを掴んだ反対の手で優しく 私の髪を撫でる

「煩悩?」

「そう煩悩 煩わされて 悩まされて 事実だけど 嫌じゃない」

そう言うと 私を抱く手に力を込めた

「でも最近 私煩わす程先生に会ってないし悩ます事なんてしてないよ」

「確かに 直接されてないけど…」

そう言うと 抱いていた手を緩めた

「また 後で話すよ とにかく出かけよう」

ソファーから立ち上がった 先生は 膝ついてる 私の手を持って 立たせた
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