忘れさせて 先生・・・・
オレは、無理にポケットから出した鍵を田中に握らせた

「下駄箱の所で待ってろ」

わざと、教師口調で話した

先に資料室を出たオレは、職員室へと向かった

職員室には、もう生徒の姿はなく 数名に先生方がいた

「お先に失礼します」

少し大きめの声で挨拶をした

階段を下りる自分の鼓動が気になった

下駄箱のところには、月明かりの照らされた田中の姿を見つけた

「忘れ物ないか」

「大丈夫だよ。なんかすごく小さな子供みたいな事言わないで」

さっきの、資料室の出来事が嘘のような元気な声
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