忘れさせて 先生・・・・
男の人と食事に行く事に少し、緊張したのか いつも違う先生に緊張してるのか 私はずっとドキドキしていた

「で!何食べるの?」

先生が、赤信号で止まった時、こちらに顔を向けた

「先生は?」

「そうだな、ラーメン食いに行こうか?」

「そうだね」

真人さんとは、セレクトが違う事にまたドキドキした

車の中は、温かく頑なになっていた気持が少しづつ解けていく感じがした

「田中 お母さんとかは、大丈夫なの?」

「うん。今日も帰りが遅そそうだから・・・・・」

「そう」

「他の生徒に見つかると厄介だから、少し離れた所に行こうか?」

「そうだね」

沈黙が続いた

『涙の訳を聞かないの???』

『何か、話さないと・・・』

「田中、無理して会話しなくてもいいぞ」

心を読まれた気分だった

私は、何度か頷くと車から見える夜景に目を移した

温かい車内で、期末試験の疲れからかウトウトしてしまった
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