忘れさせて 先生・・・・
「着いたぞ!!!」

優しく肩を揺らされた

目を開けたとき、先生の手が私の肩にのっている事に少し驚いた

「ごめんなさい」

「なんで、謝るの?」

「私、寝てたから」

「大丈夫だよ。お前テスト勉強の疲れが出たんだよ」

そう言うと、先生は車を降りた

どこに連れてこられたか、まったく分からないままラーメン屋さんに入った

そこは、お世辞にも綺麗なお店ではなかった

真人さんとは、決して来ない感じの店

カウンターに座ると

「お前、何食べる?」

「先生は?」

また、質問返しをしてしまった

「お前!外では先生止めろ」

「じゃー何て呼ぶの?」

「池山さんとかにしろ」

「はい」

私は、しぶしぶ返事をした

「さっさと決めろ!オレ腹減った」

「じゃー、しょうゆラーメン」

「それだけ?」

「うん」

店員が、水とおしぼりを運んで来た

先生はラーメン2つ、から揚げ、チャーハンを頼んだ
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