忘れさせて 先生・・・・
窓を少し 開けて タバコに火をつける

窓を眺めている私の頭に先生の左手を置き

「大丈夫かぁ? 今日じゃなくても いいんだぞ」

私は、ただ 頷く事しか出来なかった

「やっぱり 聞いて欲しい。 もう 1人で抱えきれない。どうしていったら…」

涙が 溢れてきた

先生の左手が 私の肩を抱いてくれていた

その手の温もりが 心地良かった
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