忘れさせて 先生・・・・
私の、気持が落ち着きを取り戻す頃 先生は、私の肩に回した腕の力を緩めた

少し、泣きすぎた目を見られるのが恥ずかしかった

何もなかったように、先生は車を出した

高速のオレンジ色の街灯をただボーっと見ていた

行きに感じた、無言の時間の気まずさは、なくなっていた

高速を降りて信号につかまると、先生は何も言わず私の手を強く握った

大きな手だった・・・・・・・・・

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