忘れさせて 先生・・・・
ベッドの中で、二人 生まれた姿のまま 抱き合って眠った

気が付くと、もうカーテンから漏れる光が、夕焼けへと変っていた

私の、腰に回っている 彼の腕を そっと離すと 真人も 目を覚ました

「ごめん 起こした?」

「今、何時?」

彼のデスクに置いてある、時計に目をやると もう4時だった

「ゴメン。帰るね」

「何かあるの」

「数学、補習があるの」

「え、こんな時間から」

「そう 先生が、3年生の補習が終わってから 個人的に見るんだって」

「その先生 若いの」

「うん 多分27ぐらいかな? 」

「独身?」

「うん」

真人は、私の腕を掴むと 首筋に痛いぐらいのキスをした

ハッキリ残る 赤いしるし

「完璧!」

真人、ニヤリと笑った

「支度しな。学校まで送ってくよ」

「大丈夫。疲れてるから寝てて」

「俺も 実家に呼ばれてるから」

「本当? 甘えてもいい?」

「甘えてください」

二人で 慌てて 身支度を済ますと 部屋を出た

もう2度と 自分では、入る事の出来ない部屋を・・・・
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