1mmの恋 .
「え、う、うそでしょ…」
次の日の朝。
気になって早く学校に来た私は、
下駄箱の中に小さな手紙が入っていた
ことに気づいた。
なにこれ…。
昨日、美子から言われた事を思い出して
告白かもと考えてしまった。
何考えてんの私!
誰も見てないよね、とあたりを見回し
手紙をそっとあけてみた。
“僕は三浦徹平といいます。
本杉さんを始めてみた時から
ずっとずっと好きでした。
もしチャンスがあるなら
放課後、教室に来てください。”
嘘だ、と思った。
きっとからかってるだけ、だけど…
「勇気を出して…くれたんだもん…」
どうしても、嘘と思えなかった。
凄く嬉しくて、けど、恥ずかしくて。
早く放課後になれ、と願いながら
私は階段を一歩一歩踏みしめていった。