あたしは、悪魔と契約しました。
あたしには、、、


「そんなことしか、楽しみがないから」


これ以上の楽しみが、あたしには見つけられないんだ。


心が躍るような楽しみもなければ、心が沈むような悲しみもない。


ただ唯一、ここに居たら、、、自分が人で、居られるような気がした。


家に入るか?ここに居るか?


あたしの入れる場所は、その2つしかない。


家に居れば、あたしは自分が人であるのか?


そんな当たり前の問いも、答えられなくなる。


でも、ここに居たら、、、


誰かに話し掛けられることもないけど、息をするのが、、、許されているような気がした。


人として、生きてても良い。と、、、思えた。

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