あたしは、悪魔と契約しました。
それに、いつも同じと言うわけでもない。


晴れの日があるように、曇りの日もある。


もちろん、雨の日だって、、、


風景が急に変わることはないが、あたしの瞳に映る世界は、、、


1度だって、、、同じ瞬間(トキ)はない。


「でも、、、楽しいですよ?」

「俺にはわからねぇ、楽し方だな」


男はあたしの隣に腰を下ろすと、ゴロッと寝転ぶ。


「あなたは、何が楽しんですか?」


ジッと空を見つめた男を横目で1度確認しながら、今度はあたしが男に問う。


男は、少しだけ考えたような素振りを見せ、、、


「喧嘩」


そんな言葉を、あたしに向けた。


喧嘩。って、、、


人と揉めて、この男は何が楽しいのだろう?

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