あたしは、悪魔と契約しました。
絶対に、この家に居るはずなの人の声も耳に届く。


そして、あたしのことをその人は軽々と抱き上げた。


凄く、久しぶりな気がする。


哲也の、温もりに触れたのは、、、


あたしは安心したように、瞳を閉じた。


トクン、トクンッと、、、


哲也の心臓の音が、聞こえる。


その音が妙に心地よくて、あたしは意識を手放した。


そして、再び目を覚ました時、、、


見慣れない天井が、あたしの瞳に映る。


ここは、どこ?


急に心細くて、不安になる。


だけど、繋がれていた手に温もりを感じた。


そちらに視線を移せば、そこに哲也が居る。


、、、哲也。


頭の中で何度も、哲也の名を読んだ。

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