あたしは、悪魔と契約しました。
そこに調度よく、兄が部屋へと入って来た。


あたしはジッと、兄の顔を見る。


この人は、、、あたしの、兄じゃないんだ。


ずっと、兄だと、、、思っていたのに、、、


この人は、、、兄じゃない。


そして、あたしは、、、兄の、、、


聡の家族を壊した、悪魔の子供。


聡は、あたしが本当の妹じゃないってこと、、、知っているのだろうか?


聡は、あたしのことを、、、


どこまで、知っているのだろうか?


聞きたいけど、聞くのが怖い。


全て「知っている」と言われたら、あたしは、、、どうするんだろう?


その答えが、見つからなかったから、、、


あたしは、言葉を飲み込んだ。


「、、、千尋」


聡も、哲也と同じように申し訳なさそうな顔をする。

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