あたしは、悪魔と契約しました。
あたしには喧嘩をするような、相手もいない。


だから、1度も誰かと喧嘩をしたこともない。


そんなあたしに、男の気持ちを理解する事は出来ないのだろう。


「楽しいですか?喧嘩」

「あぁ。自分に屈する相手を見てると、気持ちがスカッとする」


それは男が間違っていなくて、相手が折れてくれるからなのだろう。


この時、、、


あたしが言う「喧嘩」と、男の言う「喧嘩」の意味が違っていたことに、あたしは少し後になってから気付いた。


「スカッと、するんですか?」

「するね」


喧嘩、か。


あたしの場合、喧嘩をする相手も居ない。


「喧嘩が出来る相手が居るって、いいですね?」


喧嘩をして、仲直りして、、、


そうやって人は、人との絆を深くしていくのかな?

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