あたしは、悪魔と契約しました。
まだ、哲也も聡も、、、


そんなあたしの様子に、気付いていない。


何度も、声を出そうと試してみる。


でも、、、出ない。


どうしても、声が、、、出てくれない。


なんで?どうして?


「お前、、、」


そんなあたしの異変に気付いた、哲也と聡は眉を細め、ジッとあたしのことを見てくる。


大丈夫。


そう、伝えたいけど、、、


伝える手段が、あたしにはなくなった。


「聡さん。アイツ呼んで来て」


哲也の言葉に、聡は慌てたように部屋を出て行く。


そして、再び戻って来た聡の隣には見ず知らずの男が居た。


「声が、、、出ない?」


深刻な面持ちで、あたしに尋ねる。

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