あたしは、悪魔と契約しました。
あたしはそんな哲也に、そっと手を伸ばした。


哲也は、そんなあたしの行動に驚いたようにビクッと体を揺らした。


これが、、、


最初で、最後だったような気がする。


あたしが、哲也に手を伸ばしたのは、、、


別にその時の哲也の様子に、ビビッたわけじゃない。


ただ、、、哲也のことを、染めてしまうのが怖かった。


あたしが染まった、真っ暗な、、、闇に、、、


染まって、欲しくないと思った。


染まるなと、願った。


哲也は、このまま、、、


あたしとは違う、世界で生きて欲しい。


だから、、、


別々の道を選ぶ、あたしには、、、必要だった。


一筋の、光が、、、

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