あたしは、悪魔と契約しました。
あたしは、近くに置いてあったペンと紙を手に取る。


”そとに でたい”


あたしが書いた文字を読み、哲也は困ったような顔をする。


そんな哲也に、あたしは顔をの前で手を合わせた。


「体は?」


哲也の言葉に、、、


”だいじょうぶ そとが そらが みたい”


哲也は1度、外を見て小さなため息を溢す。


あたしは、そんな哲也に頭を下げる。


哲也は、本当に困ったような顔をした。


でも、、、


「わかった。来い」


そう言い、あたしの手を握ってくれた。


そして、あたしは初めて、、、


哲也の部屋へと、足を踏み入れたんだ。


部屋の中は、物がなくて、、、


哲也らしいと言ったら、本当に哲也らしかった。

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