あたしは、悪魔と契約しました。
でも、、、


彼女はあたしのことを知っているような口調で、あたしの名を呼んだ。


あたしのことをジッと見つめ、優しく微笑む。


黙っていたら、彼女に伝わらない。


そう思い、あたしはペンと髪を取り出す。


そんなあたしに、、、


「大丈夫。わかるから」


そんな言葉を、あたしに向けた。


わかるって、、、


「あたしも、悪魔と契約したの。だから、あたしと同じ千尋の気持ちがわかる。言いたいことも。あたし、あの悪魔を殺すつもり」


、、、殺す?


「そう、憎いの。あたしの大切な人たちを奪った、あの悪魔が」


あの悪魔って、、、


あの人のことで、あっているのだろうか?

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