あたしは、悪魔と契約しました。
そして、そんな帰って来たのは、、、


希望の光が、傾き始めた頃だった。


__ガチャッ__


ドアが開く音が聞こえ、あたしは急いで玄関へと向う。


咲良、、、


心の中で、咲良の名を呼ぶ。


その声が、通じたのか?


咲良はゆっくりと、顔を上げた。


何も映さない、黒の瞳。


濁っていて、咲良の闇に、、、飲み込まれそうになる。


最後に見た咲良は、こんな瞳をしていなかった。


このドアの向こうの世界で、咲良に、、、何が、あったの?


どうして、咲良の瞳はこんなにも、、、濁ってしまったの?


咲良は悔しそうに、グッと下唇を噛み締め、、、


「悪魔、、、」


そんな言葉を溢した。

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