あたしは、悪魔と契約しました。
咲良の両親は、小さな工場を経営していたらしい。


決して「裕福」とは呼べない、生活だった。


だけど、咲良はそんな両親のことが大好きだった。


お金はなかったが、咲良の家にはたくさん愛があった。


そんな咲良の両親の工場が経営に苦しんだのは、咲良が高校生になった頃だったらしい。


両親は手当たり次第に、お金をかき集めた。


でも抱えた負債は減るどころか、増える一方。


そんな時に、あの悪魔が、、、咲良の家族に手を伸ばした。


お金に困っていた咲良の両親は、すがりつく思いで、、、


悪魔の誘いに、、、乗ってしまった。


倒産を免れ、それから咲良の両親の工場はそれなりに利益を出した。

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