あたしは、悪魔と契約しました。
兄は頭も良く、文句の付け所のない人だ。


そんな兄は、あの人たちにとって「最高な息子」。


お手本のような、息子。


だからこそ、あたしも驚いた。


兄が、あの人たちに逆らった時は、、、


そして、それが、、、最初で最後の、反抗だったと思う。


両親の愛情を1人締めし、恵まれた生活をしてきた。


別に、あたしは兄を恨んでるわけじゃない。


だって兄は、、、


唯一あたしのことを家族だと、たった1人の兄妹だと、、、


そう、、、あたしの存在を、初めて認めてくれた人。


でも、、、


全てを捨て、仲間を取り、自分の人生を取った兄の気持ちは、、、


一生掛かっても、あたしにはわからないだろう。

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