あたしは、悪魔と契約しました。
「ずっと、ここに居る」


そんな言葉じゃ、あたしの不安はなくならない。


むしろ、、、大きくなっていく。


「だから、、、」


そう言い、咲良の鞄を掴んでいた、あたしの手を引き離す。


「行って来る。悪魔を、倒すために」


そして歩みを進めた、咲良。


行って、しまう、、、


、、、咲良!!


心の中で、咲良の名を叫ぶ。


あたしの叫びに、咲良はピタリと歩みを止め、もう1度あたしの顔を見る。


「千尋、千尋、千尋、、、」


そしてなぜか、あたしの名を繰り返す。


咲良は何を、あたしに言おうとしてるの?


ちひろ、チヒロ、千尋、CHIHIRO?


理解しようとしても、中々出来ない。

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