あたしは、悪魔と契約しました。
夜の闇が、世界を包む。


街灯も疎らで、人気なんて全くない、倉庫街。


気付いたら、あたしはそんな所に着ていた。


1つの倉庫の前には、高級そうな黒塗りのセダン。


一言で言えば、そっち(ヤクザ)の世界の人間が乗りそうな車だ。


トクン、トクン、、、


心臓の音が、ヤケに耳に響いて聞こえる。


不安からなのか、その音は激しさを増す。


行きたく、、、ない。


そう思うのに、足は止まってくれない。


物陰に身を潜ませ、静かに中の様子を伺う。


倉庫の中は月明かりが照らす程度で、薄暗い。


目を凝らし、倉庫の中にある人影を辿る。


、、、咲良?


それと、、、悪魔?


2つの人影に驚きながらも、あたしはその場で様子を伺った。

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