あたしは、悪魔と契約しました。
でもその声に答えることなく、あたしは血だらけの咲良の元へと歩み寄る。


倒れている咲良の前で座り込み、そっと咲良に手を伸ばす。


ねとっとした、生暖かい血独特の感触。


頭が、、、付いていかない。


今、何が置きて、、、


どうして咲良は、血だらけなの?


、、、咲良?


心の中で、咲良なの名を繰り返し呼ぶ。


咲良の体も、何度も揺らす。


だけど、咲良は一向に反応しない。


なんで?どうして?わからない。


わからないこと、ばかり、、、


今、あたしが考えている最悪な状況なの?


違う、違う、違う、、、


認めたくなんか、ない。


認めることなんて、出来ない。

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