あたしは、悪魔と契約しました。
怪我?痛いところ?


この男は、何を聞いているの?


「別に、どこも痛くないですけど、、、」


そう、言葉を発すれば、男たちは驚いたような表情を見せた。


「話せるのか?」


始めに部屋に居た男が、そんな当たり前のことを尋ねる。


話せるのか?って、話しちゃいけないの?


「話しちゃ、いけないんですか?」

「そういうことじゃねぇ。お前、話せなかっただろ」


話せなかった?


そんなこと、あるわけないじゃん。


「話せますけど?」


そしてまた、3人は驚いた顔をする。


一々、この人たちは何なの?


そんなにあたしは、珍しいのだろうか?


男たちだって、普通に話しているではないか。

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