あたしは、悪魔と契約しました。
視線の先には、満天の星空。


でも、なぜか、、、違うような気がする。


あたしが求めていた、星空と、、、


何が、どう違うのか?


言葉では表せないけど、何かが違う。


「、、、が、、、見、、る?」


不意に話しかけられ、上手く哲也の言葉が聞こえない。


あたしは哲也に視線を移し、聞き返す。


「え?」

「今のお前には、何が見える?」


今のあたしには、、、


「哲也が、見える」


あたしの言葉に、哲也はフッと笑みを溢す。


何が、可笑しいの?


だって今のあたしの視界には、哲也が居るんだもん。


「前も、同じこと言っていた」


同じ、こと?

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