あたしは、悪魔と契約しました。
ごめんなさい。本当に、ごめんなさい。


「帰ろう」


そして、哲也はそう言うと立ち上がる。


それに、あたしは頷くしか出来なかった。


来た時と同じように、哲也のバイクの後ろに乗る。


全て、来た時と同じはずなのに、、、


この胸の痛みだけは、、、違う。


あたしは、哲也を傷付けてしまった。


あたしは哲也じゃないから、その傷がどれだけ大きかったか?


あたしには、わからないけど、、、


だけど、哲也は前のように会ってくれないんじゃないか。と思った。


もしかしたら、会いにも来てくれないんじゃないだろうか?


そんなの、、、嫌だよ。


いつもの部屋まで、哲也はあたしのことを送り、何も言わずに部屋を出て行こうとする。

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