あたしは、悪魔と契約しました。
哲也は何も言わず、ギュッとあたしのことを抱き締めてくれる。


でもやっぱりその夜も、酷い頭痛に襲われて、眠れない。


あたしは哲也の胸板に顔を押し付け、ギュッと抱き付く。


そんなあたしに、、、


「寝れねぇか?」


哲也は、そう尋ねた。


その言葉に、あたしはコクンと頷く。


そして、、、


「哲也。もう1回、キス、、、して?哲也のことだけしか、考えられないようにして?」


そんな言葉を、哲也に向けた。


それに哲也はピクッと反応を見せたが、何も返事をしない。


「お願い、哲也」


そんな哲也に、あたしはそう言う。


「キスだけで終われるか、自信ねぇ」


それでも、良い。


この頭痛から解放されるなら、何でも良い。

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