あたしは、悪魔と契約しました。
その咲良からの手紙を見て、あたしの涙腺は破壊した。


人は、どれだけ泣くのだろう。


どれだけ涙を流せば、全てを洗い流せるのだろう。


あたしの心は、そんなに強くない。


親の愛情を、今更求めているわけじゃない。


誰かのことを傷付けることしか出来ない親なんて、初めからいない方がマシだ。


初めて好きになった人のことも、初めて出来た友達のことも傷付けて、、、


文句の1つくらい、言ってやりたい。


でも、もう、、、あの悪魔も居ない。


もちろん咲良も、この世界には居ない。


残されたのは、あたし、、、


あたしと哲也だ。


でも、全てを思い出してしまった以上。


もう、ここには居れない。

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