あたしは、悪魔と契約しました。
あたしの人生って、何だっただろう。


あたしも悪魔と同じように、誰かを傷付けるために生まれて来たのかな?


なら、生まれてなんて来なきゃ良かった。


そしたら誰も、傷付けることもない。


傷つく人も、この世界から減る。


もう、、、嫌だ。


このまま、死にたい。


今以上に、こんな風に思ったことなんてなかった。


泣きながら、あたしは自分のことを否定し続けた。


そしてパソコンからUSBを抜き取り、また自分の首へと戻す。


戻って来たネックレスを握り締め、あたしはまた、、、


誰にも何も言わず、ここを後にした。


今度こそ、向う場所なんてない。


誰も、あたしのことを導いてくれる人なんて居ない。

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