あたしは、悪魔と契約しました。
、、、居ない。


上がる息を整えながら、さっき車があった場所を見つめる。


もう、帰っちゃった。


次、なんて、、、


あたしと哲也にあるのかな?


また、涙が目に溜まる。


そして、ふと、、、哲也と出会った、あの場所に足が向いた。


そこに、哲也がいることを期待してたわけじゃない。


ただ、そこに行けば、、、


全てが、昔に戻れる気がした。


時間を巻き戻すことなんて、出来ないけど、、、


何も知らなかった、あたしに会えるような気がした。


今のこの気持ちも、全て、、、そこに置いて来よう。


そして、、、


家に帰って、いつもあたしに戻ろう。


じゃなきゃ、力も、旦那さんも、奥さんも、心配する。

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