あたしは、悪魔と契約しました。
哲也はあたしから視線を逸らし、背を向け歩き出す。


これが、哲也の答え、、、


だから、あたしも、、、


「さようなら」


そう、心の中で呟き歩みを進める。


なのに先ほど背を向けた哲也が、あたしの目の前に現れる。


「、、、哲也」

「さっきの、答えだけど、、、」

「うん」


哲也はゆっくりと、あたしに視線を合わせる。


「たぶん。あの時、、、俺はもう、お前のことが好きになってた」


、、、そっか。


あの時、哲也はあたしのことを、、、好きになってくれてたんだ。


「ありがとう、哲也。あたしのことを、好きになってくれて」


ちゃんと、あたし達の気持ちは、、、お互いに一緒だったんだね?

< 287 / 297 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop