あたしは、悪魔と契約しました。
、、、哲也。


あたしは、哲也の背中に手を回す。


「これが返事だって、、、受け取っても、良いわけ?」


その言葉に、あたしは哲也の胸の中で頷く。


「なら、お前も誓うって事だよな?一生、俺の傍に居るって、、、」


、、、居る。


哲也の傍に、ずっと、、、居る。


この命が、、、ある限り。


「千尋」


哲也はあたしの名を呼び、顔を上げたあたしに、、、


__チュッ__


キスを、落とした。


そのキスの途中で薄らっと瞳を開け、見えた空は、、、


あの時の、綺麗な星空だった。


あの時見えた空は、お互いに同じ気持ちだったからこそ、、、見えた、空だったんだ。

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