あたしは、悪魔と契約しました。
どこへ、向っているのか?


そんなこともわからないのに、あたしの中には不安なんてなかった。


たぶん、、、


知りたい。


そう思う、好奇心の方が大きかったからだと思う。


男は河川敷から近い、駐輪場で立ち止まる。


ここに、何があるのだろう?


そんなことを思っていると、1台のバイクのエンジンをかけた。


耳を塞ぎたくなるような爆音が、響き渡る。


何、これ、、、


男が何かを口にして居るが、爆音のせいで聞き取れない。


そんなあたしの腕を掴み、強引にあたしのことをバイクに乗せた。


エンジンの振動が、体に伝わる。


男はそんなバイクに、慣れた様に跨り、あたしの腕を自分の体へと巻きつけた。

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