あたしは、悪魔と契約しました。
ずぶ濡れの格好で帰ったら、あの人たち、、、怒るだろうな。


もう、、、怒ることも、ないか。


たぶん、何も言わず、、、


とても冷たい目で、あたしのことを睨みつけるように見てくるだろう。


それも、、、


今は、どうでも良い。


あたしは思いっきり、息を吸い込む。


体が、新しい空気を欲しがってる。


そして気付けば、いつも河川敷に来ていて、、、


あたしはいつもの場所に、腰を下ろした。


今日は、人気が少ない。


それは、雨だからなのかな?


あたしは雨が零れ落ちてくる空を見上げ、問い掛ける。


雨の日だって、悪くないのにね?


その問いに、もちろん答える者も居ない。

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