あたしは、悪魔と契約しました。
「、、、今は、あなたが見える」


あたしは真っ白になった頭で、今自分の視界に映っているものを口にする。


だって、今あたしの視界には、、、目の前の男しか、いないから、、、


「俺?」


男は少しだけ、瞳を泳がせた。


あ、、、困らせたかも、しれない。


いつの間にか身に付いた、人間観察。


それで、相手が何を思っているか?


大抵の事は、わかるようになった。


あたしは真っ直ぐと男を見つめ、男の様子を伺う。


「今は、、、あなたが、見える」

「あぁ、、、そういう、ことか」


男は、1人で納得した。


「今じゃなく、いつもここで何を見てるのか?聞いたつもりなんだけど」

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