『好き』と伝えるのは難しい





それからだ。



瑠奈が瑠夏のことを嫌いになったのは。



それからと言うもの、瑠奈は瑠夏を悪者にし親までも騙し瑠夏を陥し入れはじめたのはこれがきっかけだった。



例えば、ママとパパが留守の時に瑠奈が棚からコップを取ろうとしたところママとパパのお揃いのお気に入りのマグカップを誤って割ってしまったことを瑠夏のせいにしたり、瑠奈はママの大事なネックレスを付けてみたくて付けようとしたところ壊してしまったのを瑠夏のせいにしたりなど、全部瑠夏のせいにしていた。



瑠奈は何もかも1番じゃなきゃ気が済まないタイプだったためこういう行動をとってしまったのかもしれない。



そして、この時から少しずつ瑠夏は幼いながらも気付き始めていたのかもしれない。



折り紙で薔薇を作ってしまったことが今後最悪の形になっていくということを…





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