『好き』と伝えるのは難しい
翼『後悔なんてしねぇ。あと、姉貴の方が騙されてるんじゃねぇ?』
栞菜『誰によ!』
翼『本郷梨華。』
栞菜『はっ?あり得ない。』
翼『姉貴が1日で好意を示したことなんてなかったから調べてみたんだよ。そしたら、この世に本郷梨華は存在する。だが、顔が姉貴の知ってる梨華ちゃんとは全く違ったんだよ。』
栞菜『嘘よ。じゃぁ、私の知ってる梨華ちゃんは一体誰なの…?』
翼『そう言うと思って調べた。だが、何一つ情報がなかった。まるで、この世に存在しないかのようにな………』
栞菜『翼だからって言っていいことと悪いことがある。』
翼『じゃぁ、姉貴もな。』
栞菜『……………。』
私は何も言わず翼の部屋を出た。