『好き』と伝えるのは難しい
ー瑠夏side
私は、閉じ込められてからの記憶が曖昧だった。
誰かに助けて欲しいって願いながら眠りについたのは覚えてる。
でも、目が覚めたらそこは警察が沢山いて私は救急車に乗っていた。
そして、パパやママ、瑠奈姉がパトカーに乗せられ連れて行かれる所を見た。
どんなに家族にひどい仕打ちをされても、家族が警察に連れて行かれるのを見るのは辛かった。
そしてすぐ後に、栞菜さんや翼くんがやって来た。
このまま、救急車に乗って病院に連れて行かれそうになったけれど、私は………
私は、病院が嫌い。
そう、一番病院が嫌いなんだ。