先生と恋をしました。

翌日…


学校に向かう足取りは重い…


昨日は先生のことが頭から離れなくて、一睡もできなかった。

寝不足だし、どういう顔で先生と会えばいいわけ…


「おはよー遥佳」

「…おはよう麗」

「どうしたの？元気ないよ？」

「ただの寝不足だから大丈夫…」

「なんで寝不足なの？昨日なんかあった？」


言えない…


昨日先生に告白されて抱きしめられたなんて…


学校中の問題になるだろうし…


何より麗を傷つけちゃう…


こんなこと話せる内容じゃない。


「…んまぁ、ちょっとね…」

「そう、ちゃんと睡眠は取んなきゃダメだよ！」

「うん、ありがとう。」


教室まで向かう廊下で目の前に藍沢先生。


どうすればいいの！？


顔見て挨拶なんてできない…


「藍沢先生ー！」



遠くに見えた藍沢先生を麗が手を振りながら呼ぶ。


麗が先生のところまで走っていこうとした。


「…遥佳？どうしたの？突然足止めちゃって？」


藍沢先生を前に今全力でどう対応しようか考えてパリック状態…


「何してるの遥佳。行くよ！」


麗に手を掴まれそのまま先生の方まで引っ張られるように走っていった。


「藍沢先生！おはようございます。」


「おはよー須藤」


「…お、おはようございます…」


先生の顔を見ず、下を向いたままの挨拶。

「…おはよう、高瀬。」

あれ、以外と普通…？


やっぱり先生もこういうところでは普通に先生やるんだ。


まぁ、麗みもいるしね…


「…高瀬？お前顔色悪いぞ。大丈夫か？」


「大丈夫です…」


これはあなたのせいです！

って大声で言い返したい！


でも麗が近くにいるから言えるわけもなく…


「それじゃこれで失礼します。麗いこ。」

「あ、ちょっとまってよー！先生また後でね！」


急ぎ足で教室室に向かった。

あいつの顔を見てたら昨日のこと思い出すし、イライラする。

あいつが何考えてるの全くわかんない！


荒めに机の上にカバンを置いた。


「やっぱりかっこいい！！

あんな先生まずこの世にいることが奇跡…！

しかも担任だなんて神すぎる…幸せ…」


「またそれ？あんな奴のどこがいいのかわかんない。」


「クールだけど気取らなくて生徒とも仲良くする。

ほんとこんな先生漫画以外でも存在することに感動だよー！」


「そうですか…よかったね。」


「相変わらず先生のことになると冷めるよね？またなんかあったの？」


「…べ、別にないけど…」

「なんかあったんだあ…」