先生と恋をしました。
放課後…
英語準備室に入ると…
「おお、遅かったな。」
「…はい、ちょっといろいろやってて…」
やっぱり顔は見られない。
「どうせ、俺とどういう顔で会えばいいのだろうとか思ってたんだろ?」
図星で答えられなかった。
「………」
「お前のそういうところもかわいいなあ!」
「からかうのはやめてください!
好きな人いるって言ってたくせに!」
人のことをからかって…
好きな人がいるのになんで私にそんな態度取るのよ!
「俺が好きなのは高瀬お前だよ?」
「やめてください!
高校生相手に真剣になる大人なんかいるわけないじゃない!」
「…俺が好きなのは本当にお前だよ…
昨日のことも本当だから…」
「…やめてよ…私を…壊さないで…」
手を引かれて彼の胸の中に顔を埋められた。
えっ…
「…なぜ泣くんだ?」
私…泣いてる…?
「…わからない…
でも、涙が溢れてくるの…
もう少しこのままでいさせてください…」
「…泣きたいだけ泣け…
俺がついてるから…」
「…っ…」
先生の言葉で今までの重荷が全て落ちてくように泣くことで楽になっていった。
先生の胸の中で声を殺しながら泣いた。
先生はその間ずっと私を優しく抱きしめていてくれた。
子供をあやすように頭を撫でたり背中をさすってくれたり…
優しく抱きしめてくれていた。
「…落ち着いたか?」
「…はい…ありがとうございます」
「お前のこんな姿誰も見たことないんだろーな…」
「…えっ?」
「だっておまえどこがで感情とかコントロールしてるだろ?
須藤の前でもこんな姿見せたことないんだろ?」
そうだ…
こんなに弱った自分を誰かに見せたのは初めてだ…
お父様やお母様にもこんな姿見せたことない…
なんで先生の前でこんな姿になっちゃったんだろ…
今までずっと見せないようにコントロールしてたのに…
先生は私の何かを少しずつ変えていっているのかもしれない…
「いつもどこかに本当の自分を隠してる。
俺がその殻を壊してやるよ。」
「こんな私見て引いたでしょ?嫌いになった?」
「…いや、もっと好きになったよ」
「…やめて…」
先生から離れようと先生のって胸をおした。
でもすぐにまた胸の中に抱きしめられた。
今度は強く抱きしめられた。
「やめない。お前が本当のお前になれるように俺がお前を変えていくよ。
だから俺の前では意地はったりするな…
お前の全てを受け入れるから…
ずっとそばにいるから…」