先生と恋をしました。


放課後…




体育祭の練習中に麗と話してやっとわかった。



私、先生が好きだってことに…



だから先生に私も好きだって伝えるんだ…





コンコン_____


ノックする手に力を込め英語準備室のドアを叩く…



「はーい、どうぞー」


返事があってまた緊張する。



「ん??

どーぞー」



開かないドアを見てか、先生が再び声をかける。


緊張しながらドアに手をかける開ける。


「…失礼します…」


「高瀬か。どうした?

今日は何も頼んでないぞ?」


「…はいわかってます…」


「それならどうして?」


「…あの…」


いざ伝えようとすると緊張で手が震え、声が出ない…


「ん?どうした?」


「先生は恋をしたことありますか?」


「どうした?突然そんな事…」


「…あっ別に答えたくないのであれば結構です…」


「………あるよ…」


「…そうですか…」


「今もお前に恋してるしな。」


「…でも私の前にいたんですよね?」


「……まぁ、なぁ…」


「…その人のこと今でも好きですか?」


「…いや、今は違うな…

俺が今好きなのはお前だし…

これからも先だって俺にとってはお前だろうしな…」



「…そうですか…」


「どうした突然そんな事聞いて?なんかあったか?」



距離をとって話していたのに気づけば先生は私の前にいた。


「先生は私のことが本当に好きなんですか?」


先生の目をまっすぐ見つめる。



「…ああ、好きだよ。

ここまで愛おしいと思った人は君だけだ…」


そのまま私を抱きしめる…


先生の腕の中に優しく抱かれる。


私の背中を優しく大きな手で包み込む…



それに応えるように私も先生の背中に手を回す…


「…えっ…おまえ…」


「先生もう少しこのままでいて…」


先生は最初驚いたみたいだけど、すぐ受け入れたみたい。


胸が当たるのを気にしてちょっと弱く抱きしめている。


先生も緊張してるのかな…


先生の胸から心臓の音が聞こえる…


あの時と同じ…


先生が私を好きだと言ってくれた日…





先生…


私も先生が






好きです……







「…先生?」





「なんだ?」











「私……先生が好き……」










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