先生と恋をしました。


「さっきからずっと外を見てるお前!!

高瀬だな!
お前が学級委員長やれ!

俺からの直々の命令だ。よろしくな」

えっ!私!?

なんで?

…はぁ?


「………」


「おーい、高瀬?」

「…聞こえてますよ。私はやりません他の方にお願いしてください。」


「そうか?でも俺はお前にやってほしい。」


私にやって欲しい…
意味わかんない…


「……はぁ、わかりました。やりますよ。」


「ほんとか!?ありがとな」


「…いいえ、べつにお礼を追われるほどのことではないので…」


「そうか。よろしく頼むな!」

「はい…」


「それじゃ続ききめんぞー。」

なんで学級委員長なんかやんなきゃいけないの…

話しは順調に決まりチャイムが鳴る前に全て終わった。


「え〜と、放課後学級委員長は俺のところに来て。資料とかあるから。

以上、んじゃ終わり」


スタスタと教室を去っていく先生。

先生が教室を出た途端女子は先生の話で持ちきりになった。


「藍沢先生ほんとに担任になったね!

しかも遥佳先生からご指名されちゃって!羨ましいなぁ…」


「ご指名なんてやめてよ…変われるもんなら代わりたいわー」


「さっそく放課後、先生と二人っきりじゃん!羨ましいー!」


「何考えてんの!?ただ頼まれた物取りに行くだけだから。」


「まぁそうだけど…でも先生と二人っきりでいるだけでドキドキしちゃいそう!!」


「はいはい。妄想はご自由に」


もうすでに麗は先生に惹かれてるのか…

あんな先生のどこがいいのやら?

ただ顔がいいだけじゃない!


性格はきっとクソ悪よ!腹黒よ!

絶対に藍沢先生を好きになることはないわね!


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