あなたの隣ってあいてますか?



初対面の人ばかりなのに、皆いい人で、楽しかった。

円さんとも仲良くなれて「ちなつって呼んでもいい?」

と円さんに聞かれた。

「もちろん!じゃあ、私は円って呼ぶね」

「うん!もちろん!」

「ええなぁ〜女の子って…」

峻さんが、真っ赤な顔して言った。

「何がですか?」

「なんか、こう…なぁ〜若いからか…かわいいなぁ…」

「あんた!何言うてんの!目がやらしい」

少し離れたところに座っていた、みえ姉が檄を飛ばした。

「ごめんな、酔うといつもこんなんなんねん!コラ!エロ親父帰るで!」

みえ姉の迫力に押され、円と私は、言葉が出ずに唖然としていた。

「気ぃつけて帰りや〜」

「ほなキャプテン、また来週お願いします。皆さんも、また来週。あんた、早よ立ちや!」

峻さんは、みえ姉に抱えられながら帰って行った。

「みえ姉は頼もしいな!いっつも、あんな感じで峻さん支えてはるわ」

「仲がいいんですね…」

ちょっと、夫婦愛って感じがして、結婚に憧れる私にとっては、羨ましかった。

「私も、息子が待ってるから帰るわ」

「しほ姉も帰るんやったら、解散にしよか?」

少し早めの解散になった。

「じゃあ、来週の土曜日に。場所は第二小学校で、18時からな!春人よろしくな!」

第二小学校は、春人さんの勤めている小学校で、何かのツテで場所が確保出来たらしい。

来週、久しぶりに運動らしい運動をする…

大丈夫かな?

円も同じようなことを言っていた。

きっと、筋肉痛が続くのだろう…



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