あなたの隣ってあいてますか?
次の日から清瀬さんは、眼鏡をコンタクトに変え、髪の毛は下ろしイメチェンをした。
周りの反応も良く、男性からも「感じ変わったね」と言われていた。
肝心の進藤さんはというと…
「蛍ちゃん、おさげ辞めたん?」
と、その一言だけだった。
なんだ?それ!!
可愛くなったのに気付いてあげてよ!!
そこで、救世主羽田さん登場!!
「あれ?蛍ちゃん、イメチェンしてめっちゃ可愛くなってるやん!何?恋してるん?」
いいぞ!羽田さん!
「あ、眼鏡がないな…」
「おいおい、進藤ちゃん、それはないで!全然前より可愛いなったやん!」
「う、うん。けど、俺は前の蛍ちゃんのほうがいいな…」
え〜?!
そうなん??
「俺は、どっちも可愛いと思うで!気にしんときいな!
おっ、ちなっちゃん、おはよう。今日の夜飯でもいこうや」
「いいですよ。けど、条件があります…」
「なんでも聞くで。ちなっちゃんのいうことなら」
「ちょっとこちらに…その食事に進藤さんを連れて来てもらえますか?」
私は、羽田さんを連れて外に出た。
「え〜?まさか、ちなっちゃん進藤ちゃんのこと?」
「ち、違います!私じゃないですよ」
「私じゃないっつうことは」
二人で顔を合わせ、窓越しに清瀬さんを見た。
「まあ、いいじゃないですか。お願いしますよ」
会社の近くの居酒屋で待ち合わせすることにした。