あなたの隣ってあいてますか?
次の日の朝…
また、羽田さんに誘われた。
「ちなっちゃん、夜、飯行こうや」
いつもと同じように誘ってくる羽田さん。
昨日の蛍さんの言葉が蘇る…
「羽田さん、絶対にちなっちゃんのこと好きやと思うねんな…」
なんか違う気もするけどな…
「いいですよ」
「マジで?!」
「はい」
「二人やで?」
「はい」
OKの返事しただけで、こんなに喜んでくれるんや…
「じゃあ、仕事終わったらいつもの居酒屋で」
「わかりました」
「ほな、いってきます」
「お気をつけて、いってらっしゃいませ」
すると、後ろから私の背中に人差し指がツンツン…
振り返ると…
満面の笑みの蛍さん。
「ちなっちゃん…」
「怪しい顔してますよ」
「やっと、二人っきりでご飯?」
「蛍さんがあんなこと言うから、探ってみようと思っただけです」
「ふーん」
「さっ!仕事しましょ」
蛍さんはそう言うけど、なんか違う気もする。