あなたの隣ってあいてますか?
4.



そして、2年の月日が経った。

仕事も私生活も、バレーボールも充実している。

ただ、不足しているのは、恋…

そして、私とは裏腹に…

明日、進藤さんと蛍さんの結婚式が行われる。

あれから、羽田さんとはめちゃめちゃ仲良くなって、何故か私が羽田さんの恋バナを聞いている…

最近彼氏が出来て、かなり有頂天になっている。

レインボーの参加者も男性が1人、女性が4人増えた。

「こんばんは」

「おっ、ちなっちゃん」

「キャプテン、相変わらず来るの早いですね」

「せやろ?俺、真面目やからな〜」

「はいはい。もういいですよ」

「ちなっちゃん、聞いてや〜」

キャプテンとは、いつもこんな感じで冗談を言っている。

そして、私はいつも2番目に到着する。

「キャプテン、昨日から首が回らないんですけど、どうしたら回りますか?」

「ちなっちゃん、そんな借金してんのんか?」

「そうなんですよ…結構多くて…って、もうまだこんな時間やのに疲れますわ…」

「よし、ちょっとマッサージしたろうか?」

キャプテンのマッサージで少しマシになった。

「寝違えたんやな!」

身体のアドバイスもいつもしてくれる。

頼れるキャプテン…

「こんばんは」

続々とチームメイトたちが、集まって来た。

「ちなっちゃん、どうしたん?首回らんの?」

「そうなんですよ」

「借金返されへんの?」

「もう!春人さんまで!」

こんな感じで、皆が揃うまで話しながら、コートの準備をする。


< 31 / 70 >

この作品をシェア

pagetop