あなたの隣ってあいてますか?
4.
そして、2年の月日が経った。
仕事も私生活も、バレーボールも充実している。
ただ、不足しているのは、恋…
そして、私とは裏腹に…
明日、進藤さんと蛍さんの結婚式が行われる。
あれから、羽田さんとはめちゃめちゃ仲良くなって、何故か私が羽田さんの恋バナを聞いている…
最近彼氏が出来て、かなり有頂天になっている。
レインボーの参加者も男性が1人、女性が4人増えた。
「こんばんは」
「おっ、ちなっちゃん」
「キャプテン、相変わらず来るの早いですね」
「せやろ?俺、真面目やからな〜」
「はいはい。もういいですよ」
「ちなっちゃん、聞いてや〜」
キャプテンとは、いつもこんな感じで冗談を言っている。
そして、私はいつも2番目に到着する。
「キャプテン、昨日から首が回らないんですけど、どうしたら回りますか?」
「ちなっちゃん、そんな借金してんのんか?」
「そうなんですよ…結構多くて…って、もうまだこんな時間やのに疲れますわ…」
「よし、ちょっとマッサージしたろうか?」
キャプテンのマッサージで少しマシになった。
「寝違えたんやな!」
身体のアドバイスもいつもしてくれる。
頼れるキャプテン…
「こんばんは」
続々とチームメイトたちが、集まって来た。
「ちなっちゃん、どうしたん?首回らんの?」
「そうなんですよ」
「借金返されへんの?」
「もう!春人さんまで!」
こんな感じで、皆が揃うまで話しながら、コートの準備をする。