あなたの隣ってあいてますか?



「こんばんは〜」

「あっ、もしかして新しい人?」

「おお、来たな。よっ!」

今日から新しくチームに参加する人が現れた。

「皆、紹介するわ。集まって」

私は、祥太と真希ちゃんと遊んでいたけど、集合がかかって移動した。

「あ、えーと、磯田 讓(いそだゆずる)と言います」

「俺の高校の同級生」

「一応、高校の時にバレーボール部やったんですけど、卒業してからは、全くしてません」

「ポジションは、念願のセッターや」

「磯田さん、俺、元セッターの辻井元気です。よろしくお願いします。磯田さんのおかげで、リベロへ帰れます…」

元気くんの自己紹介で、その場の空気が笑いに変わった。

私は、やっとセッターのことについて教えてくれるかもしれないと期待した。

「あっ、それと…いつき〜!!」

「樹も来たか!」

すると、祥太ぐらいの年の男の子が体育館の入り口に入って来た。

「息子の樹(いつき)です。年は、7歳です」

「僕と一緒…」

樹くんは、照れて磯田さんの後ろに隠れ少し顔を出している。

祥太は、同じ年と聞いて嬉しそうにしている。

「樹くん、一緒に遊ぼう」

「さすが、祥太やな」

「樹、祥太と遊んできぃ」

「うん」

すぐに打ち解け真希ちゃんも一緒に3人で仲良く遊んだ。

子供って、すごいなぁ〜すぐに打ち解けるもんな…

と、私は感心しっぱなし。


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