あなたの隣ってあいてますか?
6.
今日は、仕事終わりに咲良と定期的に会う日。
けど、体調が良くなくて、少し喉がイガイガする…
咲良は、料理教室の先生をしている。
大学では、栄養学などを学び、栄養士の資格を取り。
卒業後に調理師の免許も取った。
試作品を作る時はいつも、咲良の家に呼ばれ、私が味見する。
咲良の作る料理は本当にいつも最高!!
「おいしぃ〜い♡」
「ありがとう」
「今回のはどこの?ゴホン…ゴホン…」
咲良は、フードコーディネーターの資格も持っていて、色々なお店のメニューを考えている。
「風邪?」
「うん…朝からちょっと喉がイガイガするねん」
「早めに治さなね」
咲良にうつさないように、今日は早めに帰ろう。
「今度、オープンする駅前のカフェ」
「絶対行こう」
とりあえずはオープン時に行ってみる。
「で、なんかあった?」
「なんで?」
咲良は、ピンときたという顔をしいた。
「ああ…佑に会った。しかも、偶然」
「ええ?偶然?」
咲良に、一連の流れを説明した。